紅白でも熱唱し、年末年始はTVに出ずっぱりだった歌手の浜崎あゆみ(29)が、実は左耳が聞こえないという報道には驚いた。2000年に発症した、突然難聴になる「突発性内耳障害」が悪化したようで、「治療の術がないと診断された」と本人が説明している。
音楽界では過去にも、坂本龍一やロックバンド「Dir en grey」のボーカルが突発性難聴にかかるなど、“職業病”のようだが、一般の音楽好きも気をつけたほうがいい。自転車に乗りながらや、電車の中で、イヤホンからこぼれるほどの音量で音楽を聴いている若者は要注意だ。
難聴に詳しい、神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科部長の内藤泰氏は、こう警鐘を鳴らす。
「コンサートでスピーカーの前に長時間いたり、耳を密閉して長時間大音量にさらしたりすると、通称“ロック難聴”と呼ばれる突発性難聴を発症することがあります。この時、耳の中の、音を神経に伝える有毛細胞を傷つける危険性が高いのです」
実は、この有毛細胞が傷ついてしまうと、現在は有効な治療法がなく、聴力は取り戻せないのだという。「ひょっとしたら、浜崎あゆみさんもこのケースが考えられます」(内藤氏=前出)
携帯オーディオプレーヤーを発売するメーカーも、“難聴対策”には敏感になっているようだ。
06年2月に、米ルイジアナ州の男性が、「iPodは難聴を引き起こす恐れがある」と米アップルコンピュータを提訴。その後、集団訴訟に発展した。アップルはすぐさま、iPodシリーズに「最大音量を制限する機能」を導入したほどだ。音楽好きが難聴にならないためには、とにかく密室の長時間の大音量が厳禁だという。
「酒を飲みながら激しい音楽は聴かないこと。酔うと大音量に対して耳の防衛力が低下するからです。イヤホンなどで耳を密閉するなら、周囲の音が聞こえるくらいの音量で聴き、それも2時間以上にならないようにすることです」(都内耳鼻科クリニック院長)
あゆの歌をこれからもずっと聴いていたいなら、耳を傾けるべきだ。
文章出處:“突発性難聴”「左耳が聞こえない」は他人事じゃない/2008-1-8 ゲンダイネット
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